vodの売りの一つは、あらかじめダウンロードしておくことで通信環境の整っていない電車内などでも問題なく鑑賞できることです。ただし、いくらかの注意点には気をつけながら利用しましょう。
ダウンロード方法
まず前提として、ダウンロード再生が行えるのは基本的にスマートフォンやタブレットのみです。多くのvodはパソコンでのダウンロード再生に対応していないため、パソコンではストリーミング再生が主な方法になるでしょう。
基本的には、各vodの専用アプリからダウンロードボタンを押し、端末内にダウンロードすれば完了です。その際に画質等を選ぶことになりますが、画質ごとに容量が異なるためデータ容量を把握しながら適切に選びましょう。
また、用途に合わせてスマートフォンとタブレットを使い分けるのもポイントです。外出時に気軽に視聴したいならスマートフォンを、横になりながらスマートフォンより大きな画面で視聴したい場合はタブレットなど、上手に使い分ければ作品の面白さも倍増します。
一部作品は対応していないことも
特に注意したいのが、全ての作品がダウンロード再生に対応しているとは限らないことです。例えば、アマゾンプライムビデオやNetflixに関しては、ダウンロード再生がほとんど制限されておらずオンライン再生と同じように視聴できます。
一方で、Huluは大手vodではあるものの、まだまだ全ての作品がダウンロード再生に対応しているとは言い難く、オンライン再生限定の作品も存在します。Huluは元々ダウンロード再生を遅れ気味に実装したため、その割りを食った形になります。
また、アマゾンプライムビデオやNetflixに全く制限がないかといえば、そうではありません。Netflixにはダウンロード有効期限が設けられていたり、アマゾンプライムビデオはそもそも一部作品は期間限定配信であったりと、常にダウンロードして端末に保存できるわけではありません。特に多いのが、ダウンロード後数十時間が視聴期限として設けられていることです。視聴予定の前日あるいは二日前には、ダウンロードを済ませておく必要があるのです。
通信量に要注意
ダウンロード再生はかなりの通信量を消費するため、外出時にダウンロードするとあっという間に通信制限に達することは珍しくありません。
そのため、vodはWi-Fi環境下でダウンロードするのが一般的であり、vod側も推奨しています。また、ダウンロードにもそれなりの時間がかかるため、朝急いでいるときにダウンロードするよりは、就寝前など余裕のある時間帯にダウンロードしておくと効率的です。
保存期間と視聴期間
混同しやすい点として、保存期間と視聴期間の違いは押さえておきましょう。保存期間とは、スマートフォンやタブレット内に保存しておける期間であり、例えばアマゾンプライムビデオは30日間に設定されています。視聴期間とは、一旦視聴を始めてから規定の時間内に見終わらないと、またネットに接続する必要が出てくる期間です。
つまり、オフライン状況で再生できる時間の制限ともいえるでしょう。多くのvodでは、48時間が視聴期間として設けられており、中には保存リストから削除されるサービスもあるので注意しましょう。
ダウンロード数の上限
vodごとに異なりますが、ダウンロード数に上限が設けられていることも覚えておきましょう。容量が許す限り無制限にダウンロードできるのではなく、一定の数までダウンロードしたら他の動画を削除しなければならないのです。
映画をダウンロードする際には気にならないかもしれませんが、連続ドラマをダウンロードする場合は特に注意が必要です。複数話で構成されているドラマを連続視聴しようとしてたくさんダウンロードし、その結果制限に引っかかる可能性があるためです。
制限いっぱいにダウンロードすること自体は問題ありませんが、数を管理しながら使わないと不便に感じるかもしれません。