三国時代は、紀元前67年から676年頃。
朝鮮の歴史は紀元前2333年に檀君王儉(タングンワンゴム)が朝鮮を建国して統治したという神話からスタートいます。
その後、いくつかの朝鮮が建国されましたがすべて中国の漢に滅ぼされて、しばらくの間は朝鮮半島に漢が配置した4つの群が置かれたとあります。
※BC2338年頃の朝鮮半島
朝鮮半島を手中にしようとする外敵と争いながら、高句麗・百済・新羅が建国されて覇権を争っていきます。
※3国が起こった18年頃の朝鮮半島
この頃の日本は、弥生時代中期から古墳時代、飛鳥時代後期の時期。
三国時代の国はいずれも紀元前に建国されただけに史料が乏しので、数ある韓流時代劇の中でも脚色の多い作品が並んでいますが謎に包まれた韓国の史実や当時の日本の歴木も興味深いものがあります。
三国時代を制したの新羅
中国・唐との連合軍によって663年に百済、668年に高句麗を滅ぼすが、それにより唐の圧力が増してくるが676年に唐を撤収させて朝鮮半島を統一し、一般的に統一新羅と呼ばれる。名将と誇られる高句麗のヨンゲソムン、百済のケベクと渡り合ったキムユシン、巧みな外交を行い内政を安定させた善徳女王と金春秋(キム・チュンチュ)とこの傑出した3人が同じ目標に向かって手を取り合ったことで新羅が統一できたと言える。この時代のタイミングに3人が同じ国で出会ったことで新羅の統一は必然になったとも言えよう。
698年に朝鮮半島北部に渤海が建国され、2つの大国が双璧をなした時代を南北国時代と呼ばれる。
3国を統一て230年が過ぎた統一新羅は貴族による王位の奪い合う内紛、各地では豪族達の領土の奪い合いや民衆の反乱が絶えない時に、高句麗と百済の再興をもくろむ後高句麗と後百済が台頭し群雄割拠の後三国時代(南北国時代末期)に入る。
韓国時代劇ドラマ・三国時代の作品一覧
年代(目安) | 日本の時代 | 舞台 | 作品名 |
紀元前1世紀後半~ | 弥生時代 | 高句麗 | 朱蒙(チュモン) |
1世紀前半 | 弥生時代 | 高句麗 | 風の国 |
1世紀前半 | 弥生時代 | 高句麗 | 幻の王女チャミヨンゴ |
1世紀中頃 | 弥生時代 | 伽耶 | 鉄の王 キム・スロ |
4世紀中頃 | 古墳時代 | 百済 | 百済の王 クンチョゴワン(近肖古王) |
4世紀後半 | 古墳時代 | 高句麗 | 大王四神記 |
4世紀後半 | 古墳時代 | 高句麗 | 広開土太王 |
6世紀前半 | 古墳時代 | 百済 | 帝王の娘 スベクヒャン |
6世紀前半 | 古墳時代 | 新羅 | 花朗<ファラン> |
6世紀後半~ | 古墳時代~ | 百済 | 薯童謡 ソドンヨ |
6世紀後半 | 飛鳥時代~ | 高句麗 | 淵蓋蘇文 ヨンゲソムン |
6世紀後半~ | 飛鳥時代 | 新羅 | 善徳女王 |
7世紀前半 | 飛鳥時代~ | 百済 | 階伯 [ケベク] |
7世紀前半 | 飛鳥時代 | 百済 | 千年の愛 |
7世紀前半 | 飛鳥時代~ | 新羅 | 大王の夢 |
7世紀中頃 | 飛鳥時代~ | 高句麗 | 大祚榮 テジョヨン |
7世紀中頃 | 奈良時代 | 高句麗 | 剣と花 |
7世紀後半~ | 奈良時代~ | 統一新羅 | 海神 -HESHIN- |
8世紀中頃~ | 平安時代 | 統一新羅 | 太祖王建 ワンゴン |
韓国時代劇ドラマ<三国時代>おすすめランキング
私が実際に視聴して良かった、面白かった、何よりより強く記憶により焼き付いているドラマをランキング順にしました。
第1位 「朱蒙(チュモン)」
2006-2007年・全81話
[出演]
ソン・イルグク
ハン・ヘジン
キム・スンス
高句麗を建国した伝説の男の成長を描いた大河ドラマ。
朝鮮半島に現存する最古の歴史書「三国史記」にその名を刻む、広大な領土を誇うた高句麗を築いた建国王チュモン。後に東明聖王と呼ばれる英雄の活躍を描いた物語をテレビドラマ化。
第2位 「大王の夢」
2012-2013年・全70話
[出演]
チェ・スジョン
キム・ユソク
リナ
統一国家を築いた英雄たちを壮大なスケールで描く。
朝鮮半島の三国時代末期を舞台に、 三韓統一を胸に抱いた2人の英雄、 新羅第29代・武烈王ことキム・チュ ンチュと、盟友キム・ユシン将軍の 生涯を描いたスペクタクル時代劇。
第3位 「善徳女王」
2009年・全62話
[出演]
イ・ヨウォン
パク・イェジン
コ・ヒョンジョン
キム・ナムギル
朝鮮半島初の女王の半生を描いた本格史劇。
これまで描かれることのなかった 新羅を舞台にした本格時代劇。歴代 の新羅王を次々と手玉に取り王室を 牛耳ったといわれるミシルと、王権 を取り戻そうとするチョンミョン、 トンマンらとの実権争いを描くだけ ではなく、三国時代最も弱小国で あった新羅がいかにして統一を成し 遂げ、一大国家となったのかを紐解 く作品になっている。
第4位 「広開土太王」
2011-2012年・全92話
[出演]
イ・テゴン
キム・スンス
オ・ジウン
高句麗の民のために戦い続けた広開土太王の半生。
高句麗の最盛期を築いた第19代王、 広開土太王の半生を描いた長編歴史ドラマ。「広開土太王」というのは死後につけられた名前で、劇中ではタムドクという名で登場する。
「高句麗第8代王の第2王子として 生まれたタムドク(イ・テゴン)は、 宮殿で暮らすことより剣を持つことを選びコム大将軍 (キム・ジンテ)の指導を受け勇猛な将軍に成長していき・・・
第5位 「階伯 [ケベク]」
2011年・全36話
[出演]
イ・ソジン
ソン・ジヒョ
チョ・ジェヒョン
百済最後の名称をイ・ソジンが熱演。
末期の百済を舞台に、将軍ケベク の波乱に満ちた生涯を描いた作品。 ケベクは「三国史記』(朝鮮半島に残 る最古の歴史書)にも名を残す実在 の人物で、ドラマ「善徳女王」にも 登場した。660年の“黄山伐の戦 い。で、新羅と唐の5万以上の連合 軍をわずか5千の兵で迎え撃った名 将として知られるが、それ以外の記 録はほとんど残っていない。本作では、 史実をベースに、ケベクの生い立ちな どをドラマチックに演出している。
以下のドラマも優劣付けがたいです。並び順はランキングではなくドラマの時代背景年代順としてます。
「風の国」
2008-2009年・全36話
[出演]
ソン・イルグク
チョン・ジニョン
オ・ユナ
国を守るために犠牲を強いられた”孤高の王”の物語。
高句麗の初代王の消生涯を描いた韓国歴史ドラマの紹大作。
主役のムヒュルを朱蒙(チュモン)と同じソン・イルグクが演じている。
「幻の王女チャミヨンゴ」
2009年・全39話
[出演]
チョン・リョウォン
パク・ミニョン
チョン・ギョンホ
楽浪国の2人の王女の悲恋を描く大作。
古朝鮮時代にあった楽浪国を舞台に楽浪国の王女と高句麗の王子の悲恋を描いたファンタジー時代劇。愛のために祖国を裏切る道を選んだ王ラヒと祖国のために愛する男に刃を向ける道を選んだ王女チャミョン。
敵国・高句麗のホドン王子を愛してしまった楽浪の2人の王女とホドン王子が繰り広げる美しくも熾烈な愛と葛藤の物語。
「鉄の王キム・スロ」
2010年・全32話
[出演]
チ・ソン
イ・ピルモ
ソ・ジヘ
歴史に生まれていた幻の王国を描く。
韓国国民の3分の1が子孫といわれながらも、これまで注目されてこなかった謎多き国・伽耶を、韓国で初めてドラマ化。
日本では古墳時代 にあたる三国時代、朝鮮半島の一角 で、強いリーダーシップを発揮して 2の小国を統一し、伽耶初の王となっ たキム・スロの一代記を描いている。 主人公キム・スロを演じるのは、ドラマ「王の女」、映画『血の涙』に続いて3度目の時代劇となったチソン。 自由奔放な革命家の資質と、敵も味 方にしてしまうカリスマ性を兼ね備 えた英雄を見事に演じ切っている。
「百済の王 クンチョゴワン(近肖古王)」
2010-2011年・全60話
[出演]
カム・ウソン
キム・ジス
イ・ジョンウォン
百済の英雄・近肖古王の生涯をダイナミックに描く。
中国の歴史書にもその名を刻んだ百済の英雄、近肖古王(クンチョゴワン)の生涯を描いた本格派歴史ドラマ。
あまり扱われたことのなかっ た三国時代の3大君主を描くシリー ズの第一弾として制作された。
困難を乗り越え、百済の全盛期を築いた第13代王を演じるのは、時代劇ドラマ初挑戦のカム・ウソン。ドラマ好きの妻に勧められて出演を決めたというウソンは、「恋愛時代」以来4年ぶりのドラマ出演だったが、 男臭い魅力で英雄を見事に演じ切った。また、「太陽の女」のキム・ジスが才媛の王女、プヨファを演じて いる。さらに、王の最側近の臣下で 気心の知れた友であるチン・スン役 のアン・ジェモの熱演にも注目。
「大王四神記」
2007年・全24話
[出演]
ペ・ヨンジュン
ユン・テヨン
ムン・ソリ
韓国ドラマの常識を覆した壮大な歴史絵巻。
ペ・ヨンジュンをはじめ、チェ・ ミンス、ムン・ソリなど超豪華キャ スト出演の本作は、高句麗が舞台。 序盤の神話時代をCGを多用しなが らファンタジックに描いており、制作費は約3億円。
何から何まで従来のドラマのスケールを超え、日本の作曲家、久石譲が音楽監督を務めたことも話題に。「2007 MBC演 技大賞」でペ・ヨンジュンが大賞を受賞するなど、当時のドラマ賞を総なめにした。
「帝王の娘 スベクヒャン」
2013-2014年・全108話
[出演]
ヒ・ヒョンジョン
ソウ
チョン・ヒョンジェ
百済を守る花(スベクヒャン)の名を与えられた王女の愛憎劇。
6世紀の百済を舞台に、第3代・ 武寧王の娘として実在したスベク ヒャンをモチーフに描く大型時代劇。
ヒロインのソルラン(スベクヒャ ン)役に扮したのはソ・ヒョンジン。 本作で主演に抜擢された彼女は、そ の後主演が続き、16年に韓国で放送された「また?! オ・ヘヨン~僕が愛した未来~」でブレイク。ソウが演じる異父妹ソルヒと壮絶な女の戦いを繰り広げる。また、「薯童謠(ソ ドンヨ)」のチョ・ヒョンジェが再び百済の王子を演じ、ソルランとの切ない恋模様を展開。そこにチョン・テス扮するチンムも加わり、運命を狂わされた4人の男女の愛と野望がドラマチックに展開する。
「花朗<ファラン>」
2016年・全24話
[出演]
パク・ヒョンシク
パク・ソジュン
Ara
ソ・イエジ
エリート美男子たちのまばゆい成長を綴る。
1500年前の三国時代に、高句 麗や百済としのぎを削っていた古代 国家・新羅。花郎とは、その新羅に 実在していたという王室を守るための エリート青年組織だ。良家の子息を 集めて作られ、今でいうイケメン揃い だったともいわれる。
本作は100%事前制作。物語は 花郎たちの愛と成長を綴っていくの だが、それぞれの苦悩や葛藤、背景 となる時代劇部分もドラマチックにしっかり描かれ、最後まで途切れるこ となく楽しめる。おしゃれなゲストハ ウスのような花郎の宿舎など、現代 風にアレンジされた時代劇セットにも 注目だ。
「薯童謡 ソドンヨ」
2005-2006年・全55話
[出演]
イ・ボヨン
チョ・ヒョンジェ
リュ・ジン
理想郷を目指した百済王子の愛と激動の生涯。
新羅に伝わる詩歌「薯童謠」にま つわる薯童と善花の伝説をモチーフ に、韓国ドラマ史上初めて三国時代 の百済を舞台に描いた壮大な歴史ロ マン大作。これまで朝鮮時代を中心 に描かれた時代劇から視点を大きく 移して三国時代にまでさかのぼり、 西暦 578年の百済々代国王・ 威徳王の時代から、西暦610年、 「百済3代国王・武王までの約30年間 を描いた。緻密な考証により忠実に 再現された百済時代の豪華な文化と 社会風俗、とりわけ物語の核となる 百済の博士制度や、ロミオとジュリ エットのような薯童と善花姫の身分 違いの恋物語も見どころだ。
「淵蓋蘇文 ヨンゲソムン」
2006-2007年・全100話
[出演]
イ・テゴン
ユ・ドングン
イム・ソンオン
高句麗の英雄ヨン・ゲソムンの激動一代記。
2006年から翌年にかけて韓国で放送された本作は、出生時から権 力闘争の渦中に置かれながらも、高句麗への祖国愛を貫いたヨン・ゲソムンの激動の人生を描く。665年 頃に亡くなったと伝えられているヨ ン・ゲソムンは、高句麗の興亡を決 めるほどの大きな存在だったという。 ドラマはそんな英雄を中心に高句麗、 新羅、百済の動きを描き、さらに隋 と唐の動向にまで踏み込んでいく。 「そのため、実在の人物が多く登場し、 語られるエピソードも数知れない。
「千年の愛」
2003年・全20話
[出演]
ソン・ユリ
ソ・ジソブ
キム・ナムシン
百済の王女が現代人と恋におちる!?
西暦660年頃の百済滅亡期の劇 的な歴史的空間で活躍する王女が、 1400年という時間を超えて 2003年にタイムスリップし、現 代の若者と恋に落ちる物語。。。
「大祚榮 テジョヨン」
2006年・全134話
[出演]
チェ・スジョン
チョン・ボソク
イ・ドクファ
チュ・スジョンが渤海初代王を熱演!
7~8世紀にかけて活躍した渤海 初代王の生涯を描いた本作は、8年 KBS演技大賞ほか数々の賞を受賞 するなど評価の高い作品となっている。
「剣と花」
20013年・全20話
[出演]
オム・テウン
キム・オクビン
チェ・ミンス
信念を貫く男たちの悲恋物語。
高句麗末期の激動の時代を背景に、 敵対する陣営に属しながらも愛し 合ってしまった2人の男女の悲しくも 切ない運命を綴る。
「海神 -HESHIN-」
2004-2005年・全51話
[出演]
チェ・スジョン
スエ
ソン・イルグク
実在の海運王チャン・ポゴの物語。
チャン・ボゴは、日本海から唐、 そしてアラビアまでの海路を整備し た実在の海運王。悪名ばかりが先に 立っていたが、このドラマによって 彼の功績が見直された。
「太祖王建 ワンゴン」
2000-2002年・全200話
[出演]
チェ・スジョン
キム・ヨンチョル
ソ・インソク
朝鮮半島の統一を成し遂げた王、 王建の半生を描いた歴史大作。
「スジョン不敗」の異名をとるきっかけともなった、チェ・スジョンの時代劇役者への道を築いた傑作。新羅の終焉と高麗の誕生を描いている。韓国での平均視聴率は37.3%、2001年5月20日放送の第110話では歴代韓流時代劇史上2位の60.2%(1話あたり)を記録した(1位はホジュン-宮廷医官への道-の63.7%)。当初は150話で完結する予定だったが、韓流時代劇史上最長の200話まで延長されたほどの圧倒的な支持を集めた。
一言、
三国時代の見どころの1つとして、7世紀半ばの朝鮮半島は、領土の拡大を目指した戦に明け暮れていた高句麗、百済、新羅の三国それぞれに国の運命を変える若い三人の将軍が登場してます。
百済最後の王・義慈王につかえた階伯(ケベク)、後に武烈王による新羅の朝鮮統一に最大級の貢献をした金庾信(キム・ユシン)、そして高句麗の権力を掌握し、百済と新羅のみならず唐にも恐れられた宰相・淵蓋蘇文(ヨンゲソムン)です。作品毎に違う歴史に名を刻む三人の捉え方も興味深いです。
韓流時代劇ドラマを通していろいろなことに関心が広がりました。例えば、日本の弥生時代・古墳時代は単語として知っているというレベルでした。その時代はどんな生活をしていたのかなんて考えもしなかったです。それが、このドラマの時代の日本はどうだったのかと思うようになりました。