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第１位 「奇皇后 -ふたつの愛　涙の誓い- 」

2013-2014年・全50話
［出演］
ハ・ジウォン
チ・チャンウク
チュ・ジンモ

元の皇后になった高麗女性の波瀾万丈な人生。

舞台は14世紀の高麗末期、貢女(コンニョ:元に献上された一般女性)から元の皇后にまで上り詰めた実在の女性をモチーフに、大胆なアレンジを交えながら描いた壮大なエンタテインメ ント史劇。韓国放送時には同時間帯 の視聴率首位を独走した。幅広い演技力を高く評価されているハ・ジウォ ンの魅力が本作でも爆発。序盤は男 装姿で華麗なアクションを披露し、中盤以降は高貴な美しさで視聴者を魅了する。貫禄の演技を見せつけた彼女は、2013年のMBC演技大賞でも大賞に輝いた。 「また、「ジャイアント」などのヒッ ト作を生み出した2人の脚本家が手掛けるストーリーも秀逸。交錯する男女の情愛を中心に、男のプライド を賭けた覇権争いや愛を巡る女同士の葛藤などを絶妙に絡ませ、男女問 わず、あらゆる世代の人が楽しめる作品に仕上げている。ハ・ジウォン 扮するスンニャン(のちの奇皇后) を巡って対立する高麗王ワン・ユを 演じるチュ・ジンモと元の皇太子タファン(のちの順帝)を演じるチ・チャンウクの白熱の演技も見逃せな い。脇を固めるベテラン陣の好演はもちろん、豪華なセットや華麗な衣装、スピーディかつドラマチックなストーリーまで、すべてが一級品の超必見作だ。

第2位 「武神」

2012年・全56話
［出演］
キム・ジュヒョク
キム・ギュリ
パク・サンミン

激動の人生を歩んだキム・ジュンの一代記。

最下層出身ながら世襲を打破した、 韓国版グラディエーター。
韓流時代劇としては初めて武臣政権の後期を真正面から扱った作品。この頃の高麗は、モンゴル帝国 (のちの元)の侵攻に遭い、国土は鉢調されていた。最終的に高麗はモン ゴル帝国の服属国となるが、その前後の時代にスポトを当てた。物語の主人公は、最下層の奴婢の身分ながら、武臣政権の最高権力者に登り詰める実在の人物の金俊(キム・ジュン)。演技力に定評があるキム・ジュヒョクが精悍さと柔和さを備えた主人公を見事に演じた。

第3位 「シンイ－信義－」

2012年・全24話
［出演］
イ・ヨウォン
パク・イェジン
コ・ヒョンジョン
キム・ナムギル

“信義”を貫く武士と現代女性のロマンス。

若き高麗の名将と現代女医のファンタジーロマンス時代劇。「太王四神記」などのキム・ジョンハク監督と脚本家ソン・ジナ氏が 再びタッグを組んだ本作。高麗時代末期を背景に、寡黙な護衛武士と現代からタイムスリップした女性医師による時空を超えた愛を描 いた、ファンタジーロマンス時代劇となっている。
主演は、時代劇初挑戦のイ・ミンホと、結婚・出産を経て6年ぶりのドラマ復帰となったキム・ヒソン。 イ・ミンホは実在した高麗の名将, 崔瑩(チェ・ヨン)の若き日を颯爽と演じ、キム・ヒソンは現代の美容整形外科医ウンスを好演。華麗な剣さばきも披露したイ・ミンホは、本作でSBS演技大賞最優秀演技賞&10大スター賞をダブル受賞し、キム・ヒソ ンも大韓民国文化芸術大賞の最優秀女優賞に輝いた。のちに崔瑩(チェ・ヨン)を処刑し、朝鮮王朝(韓国読み:チョソンワンジョ)を建国する李成桂の少年時代や、奇皇后の兄で権 力者の奇報が登場するなど、史実を巧みに織りまぜたストーリーも秀逸。ただ、出演料未払い騒動などが発覚して、2013年にキム・ジョンハク監督が自殺してしまう悲しい事件も起きた。

第4位 「大風水」

2012-2013年・全35話
［出演］
チソン
チ・ジニ
ソン・チャンウィ

豪華共演の朝鮮建国をめぐる時代劇巨編。

武将・李成桂を王へと導く風水師の活躍を斬新に描く。
高麗時代末期から朝鮮王朝建国までの過程を描く「大風水」は、画期的な作品だ。例えば時代背景。朝鮮王朝時代を扱うドラマは多いが、 その建国までの過程をつぶさに描いた作品は少ない。とくに始祖・李成桂(太祖)が高麗王朝下でいかに 台頭し、朝鮮王朝建国に至ったのかという建国の前史に重点を置いたものは、イム・ドンジンが李成桂を演じた「開国」(1983年放送)しかなく、題材としては開拓の余地があった。大風水は、そこにスボットを当てた貴重な作品だ。また、高麗の滅亡と朝鮮王朝建国までの歴史を単純にたどるのではなく、風水と歴史との関わりをメイン テーマに、同志愛、親子愛、男女愛などの数多くの人間関係や、風水師と学者たちの知略を駆使した勢力争いが絡み合う展開となっている。
主演はチソンとチ・ジニ。 チソンは架空人物の風水師モク・チソンを演じ、チ・ジニは豪放で部下思いな新しい李成桂像をつくり上げた。 「シンイー信義―」の主人公・ 崔瑩や恭感王らが少し歳をとった姿で登場するので、比較して見るのも面白い。

第5位 「鄭道博(チョン・ドジョン)」

2014年・全50話
［出演］
チョ・ジェヒョン
ユ・ドングン
パク・ヨンギュ

朝鮮王朝建国の立役者の生涯を綴る。

韓国では誰もが知る朝鮮王朝建国の陰の立役者チョン・ドジョン。その波乱万丈の生涯を綴った大型時代劇だ。徹底した時代考証により、チョン・ドジョンが活躍した高麗末期から朝鮮王朝初期の国家運営までを鮮明に描き、最高視聴率16.8% を記録。時代劇には欠かせない名優たちの熱演も功を奏し、韓国放送時には中高年層を中心に熱烈的な支持を得た。

「輝くや、狂うか」

2015年・全24話
［出演］
チャン・ヒョク
イ・ハニ
オ・ヨンソ

運命の星に導かれた壮大なロマンス。

同名小説を原作にしたロマンス時代劇。高麗時代初期を舞台に、高麗の王子ワン・ソと渤海王国の姫シンュルのロマンスを描く。物語はフィクションだが、主人公ワン・ソは、高麗の第4代王・光宗をモデルにしている。 扮するのはチャン・ヒョク。ヒロインのシンユル役のオ・ヨンソは積極的なキャラクターで魅力を発揮。一見シリ アスな印象のドラマだが、コミカルなシーンも絶妙に散りばめられており、楽しめる作品に仕上がっている。

「麗<レイ>～花萌ゆる８人の皇子たち～」

2016年・全20話
［出演］
IU
イ・ギュンギ
カン・ハンナ

現代女性と高麗の麗しき皇子８人のロマンス。

中国の大ヒットドラマ「宮廷女官 若議(ジャクギ)」の原作小説を、高麗時代に舞台を移してリメイク。高麗にタイムスリップした現代女性が、 8人の麗しい皇子たちと出会い、恋や内乱に巻き込まれていくロマンス時代劇だ。前半は少女マンガのような煌びやかな世界が繰り広げられるが、 中盤からは兄弟たちの骨肉の争いが展開。前半・後半で異なる世界観が楽し めるところも本作の大きな魅力だ。

ヒロインを演じるIU(アイユー) の透明感あふれる演技とともにドラマの魅力を大きく引き上げるのが、第4皇子ワン・ソに扮するイ・ジュンギの存在。役のために5キロも減量し、 繊細なイメージを表現。かつて「女より美しい男」と呼ばれていたことを思い起こさせるような妖艶な姿で魅了する。お得意のアクションも披露するが、それも華麗で美しく、見惚れてしまう。ワン・ソ以外の皇子役に、今をときめく若手俳優がキャスティングされていることも見どころ。

「光宗大王・帝国の朝」

2002-2003年・全94話
［出演］
キム・サンジュン
チェ・ジェソン
チョン・ヘジン

高麗第４代王・光宗の激動の半生を描く。

高麗繁栄の礎を築いた。 第4代王の激動の半生。
高麗の始祖・王建(太祖)の息子として生まれ、400年続く高麗の国家基盤を構築した第4代王・ 光宗の半生をつづった作品。光宗は、兄で第3代王の定宗がこの世を去ると9歳で王位につき、奴婢の解放や科挙の実施など、血を流すこともいとわない果敢な改革政束で王権を強化。その後の高麗の繁栄の礎を築いた名君とされて いる。本作では、その過程が全4話にわたり、丹念に描写されている。 主人公の光宗を演じたのはキム・サンジュン。最近では2015年2月から韓国で 放送開始の最新時代劇「懲 弦録』の主演以外では、ドラ マ「シティーハンター in SEOUL」「黄金の虹」などの現代劇での名脇役ぶりが目立つが、本作品では王の風格漂う演技で8年KBS演技大賞の最優秀演技賞を受賞した。韓国では「太祖王建』 の後続番組として放送され、 1話あたりの最高視聴率8. 7%を記録。時代背景として、 『太祖王建」直後から「千秋太后の直前の高麗が描かれているので、3作品を連続して見ると、当時の高麗がよくわかるだろう。

「千秋太后[チュンチュテフ]」

2009年・全78話
［出演］
チェ・シラ
キム・ソックン
チェ・ジェソン

波瀾万丈の人生を歩んだ女傑のドラマ。

悪しき「妖婦」とされてきた 高麗王妃の半生を再解釈。「韓流時代劇界の女帝」と言っても過言ではないベテラン女優チェ・ シラが、演技はもちろん、剣術や弓術といったアクションでも大暴れ して、2009年KBS演技大賞の最優秀演技賞に輝いたスペクタ クル超大作だ。

「武人時代」

2003-2004年・全158話
［出演］
ソ・インソク
キム・フンギ
パク・ヨンウ

武人たちが国を支配した100年を描く。

武臣たちによる権力争いが続いた乱世の時代を骨太に描く 「韓国で放送されたのは2003 年。「太祖王建」「光宗大王―帝国 の朝ー」のあと、韓国放送局KBSの高麗三部作のフィナーレを飾っ た。描いたのは、1170年から100年近くのあいだ、高麗を統治した武臣たちの生きざまだ。韓国では「武臣政権」と呼ばれる時代 を背景に、激しい権力争いなどを 全158話で描いた。

「王は愛する」

2017年・全20話
［出演］
ユナ
イム・シワン
ホン・ジョンヒョン

高麗を舞台に美しき３人の男女の愛と友情を描く。

チュンソンワン高麗第29代王・忠宣王をモチーフ に、フィクションを交えながら、そ の愛と青春をドラマチックに描いたロマンス時代劇。軍入隊を目前に控えた「未生 – ミセン-」のイム・シワンが「太陽を抱く月」以来の時代劇に挑戦したことも大きな話題になった。

「辛吨シンドン～高麗中興の功臣～」

2005-2006年・全61話
［出演］
ソン・チャンミン
チョン・ボソク
ソ・ジヘ
オ・マンソク

型破りな名僧シンドンの活躍と波乱の人生。

高産後期、王は強国・元の傀儡となり、世は乱れていた。そんな中、第31代・恭愍王に仕え、傾きかけた 高麗を立て直したのが、僧侶シンドンだ。シンドンは、不当に奪われた 土地の返還や奴婢の解放など、様々な改革を試みた。史実をふまえた重厚なドラマ展開にマカロニウェスタン的要素を取り入れた痛快な作品。

「トッケビ」

2017年・全16話
［出演］
コン・ユ
キム・ゴウン
イ・ドンウク

900年以上生きた”トッケビ”と少女の哀しくも美しいファンタジーラブロマンス。

大ヒット作「太陽の末裔 Love Under The Sun」の脚本家キ ム・ウンスクと演出家イ・ウンボクが 再タッグを組んだ作品として大きな 注目を集めた本作。韓国放送時はケーブルテレビ局で最高の視聴率を記録し、一躍大ブームを巻き起こした。 日本でもヒットした「新感染 ファイナル・エクスプレス」主演など、近年は映画界で活躍し、演技力にも定評 があるコン・ユが、脚本家からの熱烈なオファーを受けて主演。史上に残る特殊なキャラクターを温かく体現した。壮大な映像美、引き込まれずにはいられない美しく真摯な愛を 描いたロマンスに胸打たれるはず。

「飛天舞」

2008年・全14話
［出演］
チュ・ジンモ
パク・チュン
キム・ガンウ

高麗の武士とモンゴル将軍の娘の愛。

中国との合作でオール中国ロケを敢行。エキストラを含めた1万人にもおよぶ出演者による場面は迫力が ある。香港のアクションチームが手がけたワイヤーアクションや、中国 の大自然を背景にダイナミックに描かれている戦闘シーンも見どころだ。